守屋木材での
SDGsの取り組み
JICA民間連携事業(中小企業・SDGsビジネス支援事業)の取り組み
当社はJICA民間連携事業(中小企業・SDGsビジネス支援事業)「モンゴル国未活用森林資源の有効活用事業案件化調査(2019年8月14日~2024年6月28日)」に取り組んでいます。
◆モンゴル国について
モンゴルは日本の4倍の面積があり、ロシア・中国に隣接している内陸国です。人口は日本の約40分の1の約329万人で、人口の約4割は首都ウランバートルに集中しています。気候は寒暖差が非常に激しく、夏は40℃近くまで上がり、冬は-30℃くらいまで下がります。
【飛行機から見た首都ウランバートル】
モンゴル国では森林の立ち枯れ被害が深刻で、膨大な立ち枯れ木が未伐採のまま放置され、森林火災の発生や森林再生の妨げとなっています。当社ではこの立ち枯れ木を木質ペレット等への有効活用の可能性を調査するため、モンゴル国での調査を行っています。
◆第1回現地調査(2019年8月 12日間)
モンゴル北部の森林の状況確認と林業事業者訪問、関連する政府機関・地方自治体訪問・市場調査等を行いました。
【車窓より:広がる草原と山々】
【森林火災の現場】
立ち枯れ木が未伐採のまま放置されると森林火災が発生し、貴重な森林が失われてしまいます。
【風倒木の様子】
モンゴルには立ち枯れ木の他に風倒木(強い風によって吹き倒された木)も多く存在します。
【都市部で販売される改良石炭】
地下資源が豊富なモンゴルでは石炭を暖房燃料として使用しており、深刻な大気汚染を引き起こし問題となっています。改良石炭は石炭の代替物として販売されており、日本では豆炭と言われているものです。本調査では石炭燃料の代替として木質ペレットの利活用可能性を調査します。
【首都ウランバートルでは集中暖房が導入されている】
※2020年4月から第2回以降の現地調査を実施する予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大を受け延期となっています。
◆国内調査の状況
【立ち枯れ木の輸入】
第1回現地調査後、立ち枯れ木の有効活用検証の為、立ち枯れ木の輸入に取り掛かりました。2019年秋よりモンゴル側と調整を始め、約1年かけてカラマツ・アカマツ・シラカバの3樹種の輸入準備を進めました。
新型コロナウイルスの影響で1度も現物を確認することができない状態でしたが、2020年8月上旬に立ち枯れ木はモンゴル・ウランバートルを出発し、2020年9月上旬に仙台に到着しました。
【コンテナから運び出されるモンゴル立ち枯れ木】
【仙台に到着したモンゴル立ち枯れ木】
【立ち枯れ木の有効活用検証】
2020年月以降、立ち枯れ木の有効活用検証に取り組んでいます。
①立ち枯れ木を原材料とした木質ペレットの試作品製造・検証
②立ち枯れ木の建材としての利用可能性検証
【立ち枯れ木を1本ずつ確認し検証用途ごとに分別】
【立ち枯れ木を原材料とした木質ペレットの試作品】
◆JICAのホームページに調査内容が掲載されました。
【中小企業・SDGsビジネス支援事業】守屋木材社による案件化調査 本邦活動を視察
モンゴルの立ち枯れ木を使った木質ペレットを試作
https://www.jica.go.jp/tohoku/topics/2020/ku57pq00000m7rbm.html
国際開発ジャーナル誌に掲載された記事の紹介
2021年2月号 海外に挑む東北企業「膨大な立ち枯れ木の利活用に道開く」
https://www.jica.go.jp/priv_partner/case/release/journal/index.html
今後も本調査の進捗状況を随時更新してまいります。[2021年3月15日 更新]